- 佐藤 寿子
岸田首相のリスキリング問題について思うこと。
岸田首相のリスキリング発言で大論争になっていますが、 言葉の意味を少し確認しましょう。
「リスキリングとは」から引用させていただきます。 ・リスキリング→
新しい職業に就くために、あるいは 今の職業で必要とされる
スキルの大幅な変化に適応するために、
必要なスキルを獲得する/させること(DX人材育成など)
・リカレント→「働く→学ぶ→働く」のサイクルを回し続けるありようのこと。 という違いがあります。少しイメージができましたでしょうか? ここからは、私自身も当事者でもあり、この期間でのご相談を受けている立場でも ありますので、少し考えてみたいと思います。
前提として、今回の報道を受けて、 皆さんが各々思っていることはどれも「正解」だと思います。
「育休は子育てにコミットするから、勉強どころじゃない」、
「頭が回らない、焦って何もできない」
「給料を上げるには、勉強をしないといけないの?!!」
確かに、この期間は育児休業のため、「休暇」ではありません。
そのため、子どものケアを一番に考えることは当然かと思います。
ただし、これまで前進してキャリアを積み上げてきた方には、
一度立ち止まり、振り返る機会にもなりうるとも想像します。
そして、育児と仕事の両立を考えるために考えることもあるでしょう。
その中で、この期間に新しい経験をする方もある一定数、いらっしゃいます。
「ママ 育休 リカレント」や「育休 リスキリング」 など検索すると色々出てくるでしょう。
少なからず、現実です。
実際、社会人大学院でもそのようなコースもありますし、
ボランティア、ママMBAなど多岐にわたります。
ただ、すべてのモチベーションは自身がやりたいかどうかですし、
強制される学びは続きません。
横並びで、「この人がやっているから、やらなきゃ」は 本当にやりたいことなのでしょうか?
岸田首相も「本人希望が前提」と言われています。
彼の発言の是非についてはここでは述べませんが、 発言の表層的なことだけで捉えて、何かを批判することは建設的でしょうか?
私は自分自身が考えるヒントとしていただくことはあります。 今回のテーマそうですね(笑)
少し話が逸れましたが、、
学びに取り組む大前提としては、 子どもの特性と協力を得られる環境があるかも非常に大きいと思います。
子どもの特性は一緒に成長する中で知ることもあるので、 なかなか判断しにくいですし、 子育て中に気づく自身の性格など様々あるかなとも思います。
社会人になってから始める学び、楽しいですよ。 男女にかかわらず、お勧めしたいです。
「意外に私って勉強できるじゃん!」、 「新しいことを知り、とても刺激的!」
など広がることも大いにあります。
ただ、育休中でしか学び直しができないわけでもないですよね。
この機会に、自身のキャリアを長い目で見て 「働く」、「子育てをする」以外の在り方を 考えてみてもいいかもしれません。
